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色ってなに?

そんな疑問を持ったことはありませんか?

現代はものにあふれた時代・・・ファッションやメイクなど様々な色に囲まれています。

色は現代の私たちにとって当たり前の存在ですね。

では、文明が発達する以前の古代の人々はどうだったでしょう?

自然の中にある色と、自分たち人間の色がすべてだったと簡単に想像がつきます。

古代の人にとっての「赤」は、花、火、血液、果実、太陽など、「青」は海や空の色。

赤を見るとなんだか温かく感じる、元気になる・・

青を見ると涼しげに感じる、落ち着く・・

教えてもらった訳ではないけれど、なんとなく分かっている感覚は、遠い先祖から引き継いで潜在意識の中に組み込まれた情報なのです。

 

色の歴史

シャーマニズムが起源

カラーセラピーとは日本語で「色彩療法」と言います。

歴史をたどると、起源は古く太陽を崇拝するシャーマニズムにあると言われています。

彼らは自然の色とその変化に意味を見出していました。

そして自然の中にある色(主に植物や鉱物)を用いてヒーリングを行っていました。

世界最古と言われる医学書「パピルス書」には、色を治療に使うシャーマニズムの考え方が書かれています。

古代エジプトでは、鉱物や植物の色を「同種療法」「同色療法」として取り入れていました。

紀元前4000年ごろのギリシア時代、医学の祖「ヒポクラテス」は、体の内部の症状は外に現れるとして色による診断を始めました。

また、ローマ時代「ガレン」は体に現れる色から人間を「四気質」に分け、肌の色、体の形や目鼻立ちから性格を分析し、パーソナリティを分類してかかり易い病気を調べました。

これは後のパーソナルカラー診断へと受け継がれています。

中国には「地上の出来事のすべてには5つの要素と作用と循環がある」という説を唱えた「五行説」という古代哲学があり、5つの色が用いられています。

このように、古代から中世にかけて数々の医者たちは治療に「色」を使ってきました。

 

私たち人間は、一般的に五感によって周りの世界を感じています。

視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5つですが、実に80%以上の情報を視覚から得ているというデータがあります。

視覚から脳につながる神経線維は100万本とも言われ、視覚が人間にとってとても重要な情報源なのです。

私たちはカラフルな色の世界の中で生きていますが、実はこれは人間の目の構造によるもので、動物は同じ世界を見ていません。

動物は生きていくために色を重要とせずに、嗅覚や聴覚を発達させてきたのです。

一方人間は、1000万の色を見分けることができる色覚が発達したのは、生きていくための大切な情報源として「色」を見ていたからです。

例えば顔色を見たり、食べ物を色で見て腐っているかが判断できますね。

そのおかげで、色鮮やかな花々、新芽のフレッシュな色、深く色づいた紅葉、真っ白な雪など、色彩で溢れたこの世の美しさを存分に味わい感じることができるのです。

 

色の正体

17世紀後半になると、イギリスの科学者「アイザック・ニュートン」がプリズムを使って太陽の光を色に分光することで、虹のスペクトルを発見しました。

色は科学的に解明されるようになったのです。

   

太陽光をプリズムに通すと、7色の虹のスペクトルが現れます。

虹の色はそれぞれ異なった長さの波長で振動し、私たちはその波長を知覚できる狭い範囲(380nm~780nm)で可視光線として色を感じ取り、映像化し、影響を受けています。

赤は波長が最も長く、それよりも長い波長になると赤外線、紫は波長が最も短く、それよりも短い波長が紫外線となり、色を見ることはできません。

色は光であり、波動であり、エネルギーなのでした。

 

色を見るとき、眼球の網膜の細胞が外の世界の映像を神経の興奮に置き換えて脳に伝達しています。

光の波長に対する人の感受性は微妙な違いがあり、見ている色も全く同じではありません。

民族や住む環境によってもその差はかなり大きくなりますし、動物などによっても違います。(ミツバチは赤が見えず、紫外線の領域まで見えるそうです)

「類は友を呼ぶ」「あの人とは波長が合わない」とよく言いますが、私たちは色を選ぶときも自分の波長に合った色を選んでいます。

 

心を癒す色

科学の進歩と同時に医学が発達すると、「色を使って治す」という考え方は衰退していきました。

 18世紀、芸術家の「ゲーテ」は色を科学的な面だけでなく、心理的な影響を論じ、「色相環」を考え出しました。

 

19世紀後半には産業革命以来、機械化が進むことで心理的ストレスが増え、病気の種類が変わることで精神科が発達しました。

ドイツの「ヴント」は心理学の分野を確立し、それ以後「ゲシュタルト」「フロイト」「マズロー」「ユング」などによって心理分析に色が使われ、現代のカラーセラピーの成り立ちのきっかけとなりました。

アメリカの医師である「エドウィン・ハビット」はオーラが見えることからオーラ診断をしていました。

彼の著書「光と色の原理」はアメリカの法律から発行が禁止されましたが、100年たってヨーロッパで再版されました。

精神ブームもあって、オーラやチャクラを研究する人が増え、1983年にイギリスで盲目の女性が発明したカラーボトルがきっかけとなって、カラーセラピーは現代のように発展していきました。

 

 

 

色は特別な資質

ギリシアの覚者「ダスカロス」に学んだ「ハリー・ランバート」は、彼の言葉の中で「私たちの魂はみな同じで名前もありませんが一人ひとり違った色を持っています。その色には特別な資質が入っていて、その資質によって神聖なる計画の中で、その人のアイデンティティとして役割が決まっているのです」と言っています。

色を意識することは、真実の自分に出会う第一歩かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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